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ハラスメント防止のための自己理解❶

今年で5年目となる介護施設G社様でのハラスメント防止研修、

今年も約40名づつを4回に分けて実施させて頂きました。

前回終了後のアンケートでハラスメントをなくすために何が必要だと考えますか?との問いに

「決して一人では何もできないことを常に念頭に置いて感謝の言葉を口にする」

「苦手な人とうまくやるには、自分が変わるしかない」

などコミュニケーションやチームワークの必要性を皆さん感じておられました。

でも、実際の職場に行けば、やっぱりモヤっとすることやムムっとすることはありますね。

そうなんです・・・

どうある「べき」かはわかるけれども、「どうやって」やるのかがわからないんですよね。。。!

出来ることなら、「はい、これでハラスメントはなくなりますよ!」と教えて差し上げたい、

ですが、残念ながら特効薬はありません。

なので、時間はかかりますが、コツコツ○○を積み重ねていくしかないのです。

その○○を見つける第一歩を今回のテーマとしました。

それはすばり、これまでのキャリアを通して「自己理解」をすること。

なぜ、自己理解がハラスメント防止に必要だといえるのでしょうか。

 

例えば、こういうお母さんがいたとします。

子供に「はやくしなさい、ちゃんとしなきゃだめでしょ」といつも叱っています。

そのお母さんは仕事が出来るバリバリの人だとします。

無意識に自分のことを「仕事が出来るきちんとした人間だ」

と思っています。なので、子供のことが「なんでこの子はちゃんとできないのか」イラつくわけです。

このお母さんの自分に対する見方「セルフ・パラダイム」は「ちゃんとした人間」です。

確かに一面はそうなのでしょう。でも人間には長短あるわけですから

「イケてる自分とダメな自分」があります。

このお母さんは、そのダメな自分を案外見てない、封印(?)してしまっているようです。

そうすると、封じ込めたダメな自分が身近な誰かに投影されたりして、対峙することになります。

これはあくまで一例、私自身の例です。(仕事が出来るかは、??です)

 

かの有名な7つの習慣のコヴィー博士も書籍の中で

「セルフ・パラダイムはあなたの態度や行動を左右し、他者に対する見方にも影響を与えている」

「思い込みは私たちが持つ可能性を制限し、他者との関係を築く能力も弱めてしまう」

 

だから、正しく自分を見ること、イケてる自分もだめな自分も含めて知ることが出発点だと考えました。

続く