市電での相次ぐインシデントを受けて、外部の委員による委員会が立ち上げられました。
この仕事をお引き受けさせて頂いたのには、2つの理由があります。
ひとつは、以前バス運転者の方からお話を聴く機会があり、乗客からの心無い態度や暴言、
いわゆるカスタマーハラスメントがあることを知りました。
直近の厚生労働省の発表でも、パワハラ、セクハラはやや減少しているが、カスタマーハラスメントだけは増加傾向だといいます。
市民として、これは何とかしないといけないという思いを抱いて、かと言って何か行動をするということはなく過ごしておりました。
事故の原因は多岐にわたりますが、ルールやマナーを守らない乗客側にも一因があるのではないか・・
そういうことも、実態を検証しなければわかりません。
なので、詳しく実態を知りたいというのが一つの理由です。
もうひとつは、今回、会長として推薦させて頂きました吉田道雄先生とのご縁です。
吉田道雄先生から学んできたグループダイナミックス、この手法によって劇的に事故発生件数を減少させたという実績があります。
故三隅二不二先生が、この実績によって「クルトレビン賞」を受賞されたことは周知の事実です。
つまり、レビンさんが打ち立てたグループダイナミックスをリスクマネジメント、事故防止に役立てたことが画期的だったのです。
10年間、三隅先生の愛弟子である吉田道雄先生から教えを乞うてきた者として、この学びを活かす時だと思った次第です。
電車が走っている限り、事故をゼロには出来ない、、いつも吉田先生がおっしゃっていることです。
ですが、少しでもぜろに近づくための取組を提言できるよう、誠心誠意勤めて参ります。