組織の心理学


なんで社労士の私が組織開発を学び、提供するようになったのか。
社労士のスタートは監督署の労働相談員で、20年前は解雇の相談がダントツで、その他はいじめ嫌がらせ、賃金未払い等でした。
毎日10件以上の相談を受けていると、明らかに法違反で白黒つけられる事案は少なく、まして解決はできない、もやもやとした思いを抱えていました。
何年経っても仕事がさばけない事務員さんを解雇したい・・ 何度指導しても成長が感じられない部下・・ 嘱託職員さんが上司のいうことを聞かず、とうとう上司がメンタル不調により退職することになった、
挙句の果てには、退職あとに会社を訴えると言ってきた・・

もっと、マネジメントの在り様を変え、信頼関係を構築出来ていたらこんなことにはならなかったのに、と 社労士として相談を受けながらいつももどかしさを抱いていました。
そんな時にグループダイナミックスという学問領域とそれを教えてくれる吉田先生と出会いました。 また、書籍「7つの習慣」に出合い原則中心リーダーシップというものを知り、自らのリーダーシップの無さを痛感し、実践するようになりました。
この経験でお客様に対しても、労働法だけでなくもっと根本的な原理原則でアドバイスが出来るようになったと自負しています。 先ほどの会社を訴えようとしていた嘱託職員さんの例では、とにかく話を聴いてみることになりました。
そして、2時間の間、徹底的に傾聴しました。
なんの交渉もアドバイスも一切せずに話を聴いた結果、本人は打って変わったように柔和な表情となり、最終的には訴えることもなく、
「本藤先生にわかってもらえたからここで区切りをつけて新しい仕事を探します」
と前向きな態度に変容されました。

・・・信頼ほど人をやる気にさせるものはない(「7つの習慣」)
という言葉を実感した出来事でした。

以前、娘のことで悩んでいた時にカウンセラーさんが「親が変われば子供は変わる」
と言われました。
それと同様に「上司が変われば、部下が変わる」「自分が変われば、周囲が変わる」
どこまで言っても、自分から始めることです。そういう意味で「原則中心リーダーシップ」の大切さを伝えていき、会社も社員もwinwinの快適で生産性の高い職場を増やしていくことを使命と考えています。


 

 

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